医療法人 藤樹会滋賀里病院 新2号館
経過と工期
・平成13年 設計着手
・平成15年 埋蔵文化財調査
・平成16年 工事着手(施工:㈱鴻池組)
・平成17年3月 新2号館 第1期工事竣工
・平成18年2月 新2号館 第2期工事竣工
・平成18年10月 本館1号館改修工事 竣工(3期工事)
・平成18年11月 竣工式典
RC造 地下1階 地上3階建て 耐火建築物
延床面積:5062.82㎡
施工者:㈱鴻池組

昭和31年に開業された歴史ある精神病院の老朽化・医療法の新基準に適合の為、建替えの設計の依頼を受けました。あくまで患者様の安全を最優先に 考え、病院としての機能を休止すること無い様に建替えを検討し、総合計画を作成しました。結果、多年に渡る設計・監理となりました。また、当計画地は埋蔵 文化財保有地域でもあり、工事着手前に埋蔵文化財調査を行いました。調査の結果、3基の古墳が出土したりと大変難しい工程でしたが、太古のロマン感ずる感慨深い地域でした。
精神病院としては、待合に茶室を設置しました。また、病室の遮光はカーテンでは無く障子を設置しました。各病室の外壁側開口部は履出しサッシュ を設置し、奥行きのあるヴェランダを設置し入院の患者様に開放感を感じて頂き、琵琶湖畔の四季を感じられる様にしました。また、建物内に2箇所の中庭を設 置し、院長先生、スタッフの皆様をはじめ、患者様にとって豊な空間を体験できる様に設計しました。

担当 岡本・白鳥