心のふれあい大切に笑顔あふれるおもてなしの宿
月岡温泉 摩周
一期工事
客室のベット化と食事をお部屋出しから食事処での提供に変える事でスタッフの負担を減らし、より良いサービスが出来る環境を作りたいとご依頼がありました。

窓の無いコンベンションホールと庭に面した中宴会場を改修し食事処としました。

お客様の満足度を上げるため個室としましたが可動間仕切りで仕切ることで人数に応じて部屋の広さが調整できます。またオープン空間としての利用も可能です。

オープンキッチンに面する中央席に間仕切りはありませんが、全体の照度を下げ、スポット照明でテーブルを照らす事により隣の席が気にならない空間づくりとなっています。

半露天風呂付客室は三世代交流をコンセプトに家族が集えるリビング+寝室としても使える和室+ベッドルームで構成されています。既存客室2室を1室にまとめることで広く贅沢な作りとなっています。

バリアフリールームも2室設け様々なお客様のニーズに応えられるお部屋づくリを行いました。

その他客室、宴会場、廊下についても模様替一部改修を行い全体的に趣ある雰囲気となっています。

所在地:新潟県新発田市月岡温泉
工事種別:改修工事
工事面積:2500㎡
工事期間:H28年1月〜H28年6月
用途:旅館
構造:RC造5階建て
施工者:新発田建設(株)
担当:竹内慶和

「旅館業とは?」
長年先代から引き継ぐまで自分なりに考えてきたキーワード
先代が歩んできた時代背景、そして今自分が置かれている環境そのすべてを次に引き継ぐため設備投資の機会を様々な形でたくさんの方や会社に相談し行きついたのが倉橋英太郎先生でした。
先生は旅館の成り立ちや周辺環境を五感で感じ形にするスペシャリストとしてテレビや業界で活躍しているのを拝見し、この人以外にはいないと思い相談しました。するとすぐに来館頂き、そして当館や温泉街のリサーチ、時間を忘れ夜遅くまで仕事に没頭する姿に感銘を受けました。そして、いただいた提案はまさに理想の形、周りの環境と景観を取り込んだデザインにすぐに契約をさせていただき設計へと進みました。その矢先、青天の霹靂といえる出来事それは英太郎先生の他界の知らせでした。信じられない気持ちと不安がよぎり何も手につかない状態でした。
今後どうするか自問自答した結果、このまま進めることこそが英太郎先生への恩返しと思い先生のサポートを入社以来続けている竹内主任に本設計デザインを担当いただきました。今回は三世代交流、ユニバーサルデザイン、禁煙室をテーマに13室のコンセプトルームと、会議場と宴会場フロアーをオープンキッチンレストランへと変更しました。残りの22室の標準客室は水回りや表装を中心に改装計画するとともに、施工会社入札選定などすべての面で倉橋設計に携わっていただき、半年に及ぶ工期へと突入。その間親身に誠心誠意設計施工管理頂く中、様々な施工変更と追加工事など気が付けば手を付けなかったところは180畳の宴会場と一階ロビーラウンジ位となり、結果すべての客室38部屋を改装するに至りました。
様々な出来事の中、出来上がった設備は想像をはるかに超える出来栄えとデザインであり本当に感謝感激しております。経営面ではネットエージェントを中心とする口コミ評価も上がり、また売り上げも昨年実績比120%〜145%と計画を上回る伸びとなり設備投資をしてよかったと改めて感じております。
次期は残りの外観とロビーエントランスを中心に改装したいと思い倉橋設計事務所に相談を始めようと考えております。
代表取締役社長:石塚正行
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