2050年までにゼロカーボンの実現を目指す長野県が公共施設でありながら住宅も兼ねた建物である駐在所をZEB及びZEHの仕様として新築した建物です。県民の方々へゼロエネルギー建物をPRするモデル施設とするためのプロポーザルが行われ、この度実現の運びとなりました。
太陽光発電パネルと太陽熱集熱パネルで創エネを行い、高性能の断熱材とサッシで断熱性を高めて省エネを行います。それにより年間を通じて室温を20℃前後に保つことができる建物としました。
中でも特に工夫したのは木質繊維の断熱材と太陽熱集熱パネルの設置です。
木質繊維の断熱材は断熱性能だけでなく、遮熱、遮音、気密、透湿、耐水、耐火などに優れ、朽ちた時にはそのまま土に還るので、居住者にはもちろん地球にも優しい断熱材です。
太陽熱集熱パネルは集熱パネルで集めた太陽熱により暖めた空気をファンを通じて床下に送り、床下のコンクリートに熱を蓄熱して建物全体を暖める仕組みとなっています。
所在地:長野県上伊那郡中川村片桐
工事種別:新築
工事面積:150.21㎡
工事期間:2021.8〜2022.2
用 途:駐在所
構 造:木造1階建
建 主:長野県
施工者:小池建設株式会社
担 当:倉橋