嵐渓荘　大竹啓五　

平成21年春、倉橋先生に旅館敷地内での「自宅新築」と「宴会場改装」の設計をお願いしました。①当館のシンボル木造3階建てを基調とする古くて新しいデザインを。②自宅という非・商売なものを、逆に営業に貢献するような建物に。③ブライダルでも感動を与えるような格調高さと、そして普段使いでは機能性と柔軟性ある宴会場を。そんな要望を見事にかたちにしてくださいました。これからもよろしくお願い申し上げます。

嵐渓荘HP

昔ながらの宴会が減少傾向にあるなか、もっと多目的に活用できないか。
そのようなお悩みに応えたリニューアル事例です。
　４８帖の畳敷きの広間を、フローリングに変えさせていただきました。宴会のみでなく、結婚式や法事などにも対応できます。
　可動間仕切を設置して４つの小間に仕切ることができるようにしました。個人客の食事処、あるいは小宴会など、さまざまな使用人数に応じたスペースを提供できます。
　空間づくりにおいて特にこだわったのは、秘湯の宿としての風情に見合う空間とすること。無骨になりがちな可動間仕切りにも鴨居や長押を付けて、和の風情に溶け込むようにしました。さらには色濃くツヤのある木部、漆喰やジュラクの壁など等...宿のシンボルである「緑風館」がもつ大正から昭和初期にかけてのレトロな和の香りを、訪れた人々に感じていただけるような、新しくて懐かしい空間です。

所在地：新潟県三条市　越後長野温泉
工事種別：改修
工事面積：約128㎡
工事期間：H22年3月〜5月
用　途：旅館
構　造：木造
施工者：(有)ヤマセン
担　当：小宮山・池田