まずは勉強会から始まった。白骨らしさを醸し出すための、雰囲気づくりを考えた。山あいの湯治場のもつ温かい雰囲気を出すため、建物や看板などはできる限り、木・石・土といった自然の素材を用いた。自然と建物との「間」。人と自然とをむすぶものを演出したのである。
10年以上かけ、すこしづつ整備を進めてきた。個々の建物・構造物が連歌のごとく連なり、「点」から「線」へとつながってゆく。旅人にうるおいとやすらぎを与えるまちに蘇った。